何km歩けますか?

NHKの新しい朝ドラが始まりましたが、第一回目にちょっと驚くシーンがありました。主人公の少女が四里先の場所からかえって来るところです。一里はおよそ4kmですから片道16km!もし一日で往復していたら32kmになります。
ドラマのモデルは宇野千代さんで、明治30年に生まれ 平成8年に98歳の天寿を全うされています。特別健康で丈夫であったとは思いますが、小学生がこれくらい歩くというだけであれば、そう珍しいことではなかったようです。
裸足で雨の中を歩くシーンもありましたが、これより前の江戸時代の人というのは、農民であれば裸足で外に出ることは日常であり、草鞋も足半という前半分だけのものをよく使っていました。裸足や足半で歩く場合、現代のウォーキングのような姿勢は向いていません。足を前に出して歩幅を取り踵の後から着地するのではなく、足裏全体を地面の形にあわせて置くような歩き方だったと考えられます。
合理的な歩き方は、目的やシチュエーションで変わる部分があるとしても、裸足での歩き方が生物としての本来の人間の動き方と考えて差し支えはないでしょう。江戸時代、お伊勢参りの成人男性は一日50km歩いたとよく言われます。体力そのものが違っていたとは思いますが、効率的な全身の動き方ではあったはずです。
当院でも歩くのがとても遅いという方に指導をすることがあります。速くなって疲れにくくなるのは、それまでが体力をロスするような歩行になっていたということです。歩くことは内臓の働きにも大きく貢献します。私自身一日50㎞は難しいとは思いますが、基本的な部分だけはお伝えすることができますので、ご関心のある方はお問い合わせください。

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