「痛んだ時はロキソニン」という方が多くいらっしゃいますが、同じくらいに聞く声が「だんだん効かなくなってきた」です。
ただ、よく聞いてみるとそもそも本当に効いていたのか?と思うことがしばしばあります。ロキソニンは炎症性の痛みに対し有効ですが、慢性の痛みで炎症性のものは割合としては少ない部類に入ると感じています。
プラセボ効果がありますので何となく効いていたものも、原因は絶たれていないので早くに再発します。それでまた服薬→早くに痛むという悪循環が起きてしまいます。治らないだけでなく、本来不要な成分を積み重ねていけば何らかの弊害があっても不思議ではありませんので、他の方法を考えた方がいいことになります。
腰や頚、その他の筋肉や関節の痛みの場合、患部が「腫れている」「熱をもっている」「赤くなっている」というのであればわかりやすいのですが、炎症していても奥にあってそれがわかりにくい場合もあります。すべてそうだと言い切れませんが、動かして痛むのが一方方向だけの場合は炎症がないことがほとんどで、どう動かしても痛みが出るなら炎症を疑う余地が出てきます。
昭和の時代に橋本敬三という医師が開発した操体法というやり方では「痛くない方へ息を吐きながら力を入れる」という方法をとります。実際のところ、これはうまくやると痛みが取れるだけでなく関節の可動域が上がったりします。
ほとんどの痛みの症状には薬に頼らず解消できる可能性があります。伝統医学は身体の内側から治していく方法を教えてくれていますし、痛みのメカニズムに関しては現代の研究は新しい知見を与えてくれます。当院としては両方とも使い分けながら、皆様に痛みのない生活を送っていただけるよう努力していきます。
