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伝統医学と運動原理で創る「かしこい身体」

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五十肩(肩関節周囲炎、凍結肩)HEADLINE

「肩が動かせない!」は年齢を選びません

四十代、五十代でなけらばならない病気ではありません。六十過ぎて初めて発症する方も大勢いらっしゃいます。ある程度の年齢になってから、自然に以下のような症状が出るものを言います。

一般的によく言われるのは 「手を腰の方にやれない。(帯が結べない) 頭に持って来られない。」 または「服を着たり脱いだりが苦痛」ですが、急性期はもっと小さな動きでも痛むことがよくあります。 レントゲンで見てはっきりとわかるものもあれば、内視鏡で見ても判然としないものもあります。前者で一番多いのはカルシウムの沈着で、骨と骨の間に本来あるはずのない錠剤くらいの白い塊が写ります。 整形外科では時々これを除去するための手術も行なわれますが、しなくても良くなるものの方が多いでしょう。実際ひどい痛みで手術を数日後に予定しながら、ためしに鍼灸治療をしたら痛みも動きも良くなって、手術はせずに済んだ方もいらっしゃいます。

関節包の異常によるものは、動きの拡大には鍼灸治療を用いても、すぐには効かないことがありますが、疼痛を無くすことにはよく効くことを実感しています。

治療するのは肩の関節だけではありません。 時々これらの症状に対し“純粋な整形外科学的疾患”と表現する人が同業者にもいますが、少なくとも私はそうと思える人を診た記憶がほとんどありません。たいがい胃、腸、心臓、肺、気管支などの不調とあいまって発症し、それとともに快方に向かいます。その中には病んでいるご本人は気がついていないものもありますし、気づいても「まさか肩とは関係ないだろう」と思うのが普通です。

「五十肩はほうっておいてもいつか治る」と以前はよく言われましたが、実際はそうでもありません。また腱板断裂のように、症状は似ていても治療対象にならないものもあります。放置はなさらないようご留意ください。